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 スパロボ大戦物語 第四部 『明日のためのスクランブル』
 第29話 魔を滅せよ! 光の聖騎士と白き大天使
 スパロボ二次創作(第4次S) 
 スーパーロボット大戦物語
 第四部 『明日のためのスクランブル』
 第29話 魔を滅せよ! 光の聖騎士と白き大天使

 ネェル・アーガマ ブリーフィングルーム
 おれたちはアデレードで合流してマサキ君を仲間に迎え、DCとの戦いに臨んでいる。
 「現在判明しているDCの基地は、次の3つ。南アフリカ、キンバリー。日本、南鳥島。それに南太平洋、クック諸島だ。そのうち、最大規模のものが、南アフリカのキンバリー基地だ。そうですね、ギャリソンさん」
 「はい、間違いございません」
 ギャリソンさんたち破嵐財閥のエージェントたちはDCの事を調査してきて、おれたちロンド=ベルの手助けをしてくれている。
 「DCが、これ以上力をつける前に、キンバリーの基地をたたき、地球上でのDCの活動に、制限をかけるのを最大目標とする。何か質問は?」
 「ティターンズはどうするんだ? ヘタにDCをたたいちまうと、今度はティターンズが動きはじめるぜ?」
 「うーん…確かにハイランダーが窮地に陥るのは問題ありですね…兄はよっぽどの強豪に当たらない限り大丈夫ですが、今のロンド=ベルには及びません」
 クライブ先輩たちはティターンズを敵に回しながらも負けてはいないが、ちょっとした事で大ピンチにならないという保証はない。パットは兄たちがとてつもない戦力で襲われるのが心配だ。
 「それは、どうにもならないな。一度に双方を相手にするわけにはいかない。目標は、ひとつにしぼらねばならん」
 「ティターンズを倒すのは、あとのお楽しみって事にすりゃあいいじゃん」
 「ははは、なるほど、そう考えれば気が楽だな」
 勝平君の考え方はおもしろくて気が楽になる。
 「ティターンズも私たちロンド=ベルが一番目障りと思っているから、向こうに戦力を使い消耗させるアホじゃないわ。DCを叩いて衰えさせれば、ハイランダーが二つの勢力から挟み撃ちにあう危険がぐっと減るわね」
 「焦らなくていいか。いずれは決着をつけるんだッ!」
 ヤツらが本気で戦うとき、矛先を向けるのはおれたちロンド=ベルの方だろう。
 「では、南アフリカ、キンバリーへ向かうッ!」
 ネェル・アーガマはインド洋経由で、キンバリーへ進んでいく。
 「上空に反応ッ!」
 「上空だと?」
 「この反応だと、戦艦クラスですッ!」
 「大気圏突入してきた敵がいるのか? 総員戦闘配置ッ!!」
 「ちッ! ポセイダル軍かDCかッ!?」
 おれたちは敵襲に備えてスタンバった。

 ここらへんはほとんど海で、島の陸地が限られている。おれもパラディンの飛行能力がなかったら、非常に苦しかっただろう。
 「サダラーンだとッ!? あのクラスの戦艦を使っているのはただ一人…ノイエDCのハマーンかッ!」
 『出てきたわねッ!』
 相手はおれたちロンド=ベルと大きな因縁があり、ノイエDCを統べるハマーン=カーンだ。並の敵とはケタ違いな大物だ。それに相手はガトーにマシュマー、コーネリアなど優れたパイロットを抱えていて、苦戦は免れないだろう。
 『ハマーンが地球にッ!?』
 『地球へ、スペースノイドの憎しみをぶつけさせはしないッ! 地球をザビ家なんかに渡さないッ!!』
 カミーユ君だけでなく、おれもハマーンたちから地球や人を守ろうと気を引き締めている。ちなみにおれたちパイロットはスタンバっていて、まだ出撃していない。
 「奇遇だな、ロンド=ベルの諸君」
 『ハマーン=カーン…』
 シャアとしてかつての仲間であったクワトロさんにとっても、彼女と因縁がある。
 「コロニー落としの阻止、見事だった。あれで我々の計画は、一から見直さねばならなくなったのだ」
 『それで? ぼく達に、雪辱戦を挑むつもりなのかな?』
 『これ以上酷いことをするつもりなら、力ずくで止めさせてもらうわッ!』
 エスリナさんもハイランダーの心得を背負い、ハマーンに怯まない。
 「いや、今、諸君と戦うつもりはない。我々は、ティターンズに対し、直接攻撃をかけるために、地球に降下したのだ。つまり、今我々と諸君は、共通の敵をもっているというわけだな」
 『まさかぼく達に、仲間になれなんて、言うつもりじゃないだろうね?』
 「そこまで恥知らずなマネはせんよ。ただ、ティターンズをたたくまで、一時休戦を申しこみたいのだ。すでに、エゥーゴの代表には、打診してある。それにハイランダーは敵ながらも連邦の俗物とは違い、スペースノイドに対しても慈悲深く対等に接していると、高く評価している」
 『『『……』』』
 「クワトロ大尉、確認を」
 『…了解した』
 クワトロさんがエゥーゴに確認を取り始めた。
 「今は、こちらも急いでいるのでな、正式な協定は不可能だ。口約束ではあるが、今はたがいに不干渉の立場をとりたい。合意してもらえるか?」
 『…問い合わせてみたが、確かにエゥーゴに話は伝わっているようだ。ブレックス准将は、この話をのむつもりらしいが・…』
 エゥーゴは連邦のスペースノイドいじめを許さない組織で、やり方は違うがノイエDCと似た理念がある。
 『私たちハイランダーもスペースノイドを踏みにじるティターンズが許せないのは、あなたたちと同感です。あなたたちのスペースノイドを助けたいという真摯な理念そのものは、否定しません』
 ハマーンの主張の一つとして、連邦に苦しんでいるスペースノイドに対する待遇の見直しという大儀があり、エスリナさんもそこだけは認めているし、やり方は違うが『間違っている連邦に虐げられているスペースノイドを救いたい』という想いはおれやパットたち兄妹と共有している。
 ハマーンもハイランダーのエスリナさんには興味を持っているらしく、面白そうに様子を見ている。
 ハイランダーの方にも、スペースノイドを助けるための休戦を連絡済みだった。
 「けっこうだ。我々ノイエDCは、布告なしに、エゥーゴ、ロンド=ベル及びハイランダーなどに対して、戦闘をおこさぬ事を約束する。では、我々はティターンズへの作戦があるので、これで失礼する」
 『ご武運を』
 去りゆくハマーンに、エスリナさんは健闘を祈る。
 『本当に、あれでよかったんですか?』
 「今の我々の立場では、ほかに選択の余地はない。ノイエDCの戦力は強大だ。それに、戦うだけが兵法じゃない。ノイエDCとティターンズを戦わせておけば、こちらは安心してDCつぶしに専念できる」
 『それにスペースノイドの過激派がさらに増えるのは、あなたたちにとっても良くないはずよ』
 エスリナさんの説明で、カミーユ君も納得した。
 『苦しんできたスペースノイドを救うためとあれば、反対はしません』
 おれが戦いに身を投じている理由も虐げられている人を救うことで、やり方は許せないがハマーンたちの言い分に耳を傾けられる。
 『…なんかきたねえな、そういうのってよ』
 勝平君は、まだしゃくぜんとしていない。
 『でも勝平、戦ってばかりじゃ、香月さんやアキさん達みたいな人達を増やすだけよ』
 ザンボットチームはアースノイドでない自分たちに当たってきた友のことを思いだしていて、心を痛めている。
 『それにティターンズの方がずっと許せない相手だというのは、君たちにもわかるはずだ。アースノイドのためだけの世の中がどれだけ醜いことか…』
 『『『『『……』』』』』
 勝平君たちもそんな考え方で酷い目にあってきたし、ダバ君たちペンタゴナのみんなも排されかけた。それに一矢君だって善悪も考えずエリカたちバーム星人を拒絶する三輪長官たちが大嫌いだ。
 『そ…そうか…あいつら、無事でいるのかな』
 『レーダーに反応ッ!』
 『別の敵ッ!?』
 エスリナさんはハマーンの事をある程度理解していて、彼女ではないと即座に悟っていた。
 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
 『この戦場に響かせるクラシックメロディー…まさかッ!!』
 おれたちロンド=ベルにとってこの個性的な敵は、一つだけだ。
 「何ッ!? ロンド=ベルだとッ!?」
 「ブンドルッ! 貴様の情報では、ハマーンの部隊ではなかったのかッ!?」
 「あわてるな。確かに、ロンド=ベルがここにいるのは予想外だったが、今の我々の戦力でも、ロンド=ベルは倒せるはず。ハマーンとノイエDCは、間違いなくこの近くにいる。ロンド=ベルを倒した後で、ゆっくり探せばいい」
 「ち、まあいいわ。久々に暴れる事が、できそうだからなッ!」
 「ラ・ギアスでの借りを、返させてもらうとするかッ!」
 おれたちロンド=ベルは、敵艦のひとつに見覚えがあった。
 「ドクーガ一味かッ!!」
 『やっぱり物資などにはあまり困らず、戦力もなかなかのものねッ!』
 ドクーガは大きな企業を持っていて、あの破嵐財閥ですら苦しめた財力を持っているという。
 今回の出撃メンバーはおれのパラディンとパットのガブリエル、アムロさんのνガンダムとクワトロさんの百式、ルーのZZガンダムとエマさんのF91にハサウェイ君のメタス、サイバスターとアムのエルガイムMkⅡ、ショウ君のビルバインとガラリアさんのサーバイン、ダンクーガとザンボット3、鉄也さんのグレートマジンガーとジュンさんのビューナスA、大介さんのグレンダイサーとマリアのダブルスペイザー、最後に京四郎さんのガルバーFⅩⅡだ。
 『敵はまずバドとドローメが二体ずつ、ゼンⅡとシグ…ファンネルを使うヤクト・ドーガ二体に気をつけてッ!』
 「ヤツは長射程攻撃をしてくるぞッ!」
 ベテランであるアムロさんも敵の厄介さを知っていて、みんなに警告を飛ばす。
 『ファンネルを使ってくる大型MSクィン・マンサ二体もやなヤツね。ハンマ・ハンマ、オベリウスとグラトニオス、ゴスゴスとギルギル、バウとハンブラビにアッシマー、ドーベンウルフとダイが二体ずつ、敵はラ・ギアスで戦ったブンドル艦の他にもカットナル艦とケルナグール艦があるわよッ!』
 「ドクーガの戦力かッ!」
 あのブンドル艦はラ・ギアスだけでなく、ムロトケープへ行く道中に襲ってきた強敵で、今回は同じような戦艦があと二体いる。
 「西の島で陣形を構えろッ!」
 「さあ、来いッ!」
 ここならば足場があり、みんながまともに戦える。おれもショウ君たちと一緒に海上に飛んでいる。パラディンはパワーアップ前のナイトガンダムやあらゆるMSとは違い、ミノフスキークラフトに頼らず空を飛べ戦える。これなら空中から襲ってくる敵に対しても、自慢の剣技で最大限に戦える。そしてガブリエルも、同じように自力で空を飛べる。
 先に襲ってきたドローメやバドなんか問題外だ。
 「落ちなさいッ!!」
 エマさんがうっとうしいハンブラビを、ヴェスバーで撃墜する。敵も空を飛べる可変MSを出してくるが、基本的にMAなど飛行形態にするとスピード以外の戦闘力は落ちる。
 「騎士をなめるなッ!」
 おれは飛びかかってきたシグのクローをシールドで押し返して、ホーリーランスで突き刺す。
 「今度こそ、本当にドクーガの部隊みたいよ」
 「ゴーショーグンのみんなかッ!」
 北西から来てくれた味方は今戦っているドクーガ一味を追っていて、因縁の対決はここで行われるみたいだ。
 「やれやれ、ようやく出会えたか。長かったぜ」
 「ありゃ、またあいつらか。まったく、どこにでも出てくるな」
 「今度こそ決着をつけるッ!!」
 「ゴーショーグン…こうも縁があるとは…マドモワゼルレミー、やはり私達は、運命の赤い糸に導かれているのだよ」
 「勝手な事、言わないでッ!!」
 彼らとドクーガ一味は敵対していて、今こそぶつかるときだ。
 「おお、そう言えば、対ゴーショーグン用に、面白いものを作っていたのを、すっかり忘れておったわい。行け、ゴーナグールよッ!!」
 敵はケルナグール艦から、何かロボットを出してくる。
 「何だありゃ?」
 おれはあのシルエットになじみがあった。
 「ヤツらもゴーショーグンを出してきたのかッ!?」
 「それって、ゴーショーグンの物マネのつもり? センス悪いわね~」
 「みなさん、類似品には注意しましょう」
 だが、本家のみんなはいつものペースを崩していない。
 「フン、何とでも言えッ! だが、これを見ても同じ口がたたけるかな?」
 「な、なにぃッ!!?」
 奴らはニセモノを、さらに八体出してきた。
 『うそッ…! 強力なスーパーロボットを量産なんてッ! これが財界でも実力者である、ドクーガの力なのッ!!』
 エスリナさんは強力なスーパーロボットがその強さに見合うコストがかかると知っていて、敵の数に驚いている。
 「げッ!? うじゃうじゃ出てきたぞッ!?」
 「101匹ゴーショーグン大行進…夢にみそう」
 「なんという…美しくない…」
 レミーさんだけでなく、ヤツらにとって味方であるブンドルも呆れている。
 「南西の敵は、グレンダイサーが引き受けるッ!」
 「鉄壁なるグレートなら、くい止められる。マジンパワーを見くびるなよッ!」
 ダイなどが来る南西に大介さん、ゴーナグールの南東に鉄也さんが飛んでいく。
 「サンダーブレークッ!!」
 「ダブルハーケンッ!!」
 二人は敵の激しい猛攻すら恐れず、逆に反撃でダメージを与えている。前に甲児君に聞かせてもらった話だが、マジンガーなどはマジンパワーによりただでさえ頑丈な装甲をさらに一時的強化させることが可能だという。
 「おのれいッ!! 何を手こずっておるんだ、ゴーナグールたちよッ!!」
 確かにおれのパラディンは真のガンダニュウムを得てさらなる強度の装甲を誇るが、さすがにあの集団に襲われてへっちゃらとはいえない。鉄壁のマジンパワーは、彼らマジンガーチームの専売特許だ。
 ゴーナグールはゴーショーグンのニセモノとしてサーベルとバズーカを持ち鉄也さんを倒そうとするが、逆に押されている。
 「息切れする前に下がってくれッ!」
 「次は私たちが相手だッ!!」
 ショウ君が大介さんの方に、ガラリアさんが鉄也さんの方に飛んでいく。
 「ビルバインと君の実力、見せてもらうよ」
 「おっ、そのAB期待できそうだな」
 大介さんと鉄也さんは、バトンタッチして一時後退。
 「ABの敏捷さがない敵なら、彼ら恐れはしないッ!」
 「貴様らに本当の剣術というものを見せてやろうッ!」
 ショウ君はダイなどの集団にオーラソードライフルで撃ち返し、ガラリアさんは近寄ってきた敵をオーラソードで切り刻む。
 「おっと」
 おれはみんなで陣形をとっている島で、こっちに来た敵からみんなを守っている。
 「聖なる審判ッ! マイクロミサイルッ!!」
 ボボボボボボーーンッ!!
 パットは鉄也さんやガラリアさんにたかっていたゴーナグール中心である敵の集団に、広範囲攻撃の大雨を降らせて一掃した。
 『イャッホーッ!!』
 彼女の奮戦で、ヘクトール君もネェル・アーガマで大はしゃぎだ。
 「まったく、いつもいつも我々の邪魔をしおってッ!! おかげでこっちは気の休まる暇もないわいッ!!」
 「なら、とっとと引退したらどうだッ!?」
 真吾さんは相手に言い返しながら、スペースバズーカでおれたちを援護してくれている。
 敵はおれたちがなぜ島からあんまり動いていないのか、気づいていなかった。
 「一気にいくわよッ!! ハイメガキャノンッ!!!」
 ズドドドドォォォーーーンッ!!!!
 「よ…よくも、よくもーーッ!!」
 ルーはカットナルと他の敵数体を巻き込み、吹き飛ばした。ヤクト・ドーガもファンネルを飛ばそうと接近してきたが、飛んで火にいる夏の虫だった。
 「お、おのれえ~ッ!! 覚えておれよッ!!」
 「一丁あがりッ!」
 ドクーガ戦艦は一つ撃墜して、残るは二つ。
 「貴様ら、しつこいぞッ!!」
 「どーでもいいけどおっさん、オレのホットドッグ屋の前に、フライドチキンのチェーン店出すのはやめてくれよな」
 「そんなもん、知るかッ!」
 「フライドチキンとホットドッグか」
 どうやら、ゴーショーグンチームとドクーガ一味は戦いだけでなく、商売でもライバル関係でいるらしい。この戦いが終わったら、キリーさんのホットドッグ屋でチリドッグを食べてみたい。
 「蹴散らしてくれるわッ!!」
 「当たらなければどうということもない」
 ケルナグールの戦艦は魔獣の角みたいなラムでクワトロさんを襲うが、あっさり避けられる。いくらパワーや火力がある戦艦でも、アムロさんやクワトロさんたちみたいな優れたパイロットが駆使するMSなど相手にするには分が悪すぎる。
 「沈めいッ!!」
 「前に出るからッ!!」
 「あたしだってッ!!」
 「責任はとれないんだからッ!」
 ズドドドドォォォーーーンッ!!!!
 「ぬ、ぬおおおおおッ!!」
 敵は突撃で大きなスキができて、クワトロさんとアムにエマさんが激しい集中砲火を浴びせた。
 「くそッ! 脱出するぞッ!」
 「あとはあいつだけだッ! シュトデニアスと一緒にラングランをメチャクチャにしようとした分、利子を入れてきっちり返してやるぜッ!!」
 「そうそう」
 マサキ君に、キリーさんがうなずいて同意。
 「フィンファンネルッ!!」
 「ザンボット・ムーンアタァァァァックッ!!」
 「やあぁぁってやるぜッ!!」
 攻撃力と耐久力を兼ねたクィン・マンサも、アムロさんたちの猛攻に耐えかねて倒される。
 「これがロンド=ベルの実力なのかッ!?」
 「強いッ! 強すぎるッ!!」 
 そしておれは敵の指揮官を倒しに飛んで、ゴーショーグンと共に白い戦艦と向き合う。
 「フフ…サイバスターだけでなくこうして美しき聖騎士と再び相まみえるとは、今日は実に良い日だ…しかも、その機体はさらなる美しさを内に秘めているようだな」
 「聖騎士の聖剣で貴様らドクーガの悪事、斬ってみせるッ!!」
 ブンドルはラ・ギアスで戦っていたとき、おれとマサキ君の機体を気に入った事があり、人一倍『美』というものにこだわっている。
 「マドモアゼルレミー…もうそんな危険な事はやめて、おとなしくしていてはどうかな?」
 「余計なお世話ッ! 私は好きでやってるのよ」
 「そうか…危険な香りもまた、あなたのような女性には相応しいと言う事だな…」
 確かにあいつは真っ赤なバラがよく似合う人物だと、おれもよくわかる。
 「けッ! あんなキザ野郎、ブッ倒しちまえッ!!」
 忍たちにとってはあいつが嫌いで、声をかけてくる。
 「!! 美しいッ! 貴様のロボット、名はなんというッ!?」
 ブンドルは仲間の機体を見て、また興奮していた。
 「よくぞ聞いてくれましたッ! 邪悪の闇を散らす白き大天使、機動聖天使ガブリエルよッ!!」
 パットは誇らしげに、愛機の名を教える。機体は彼女の信じる正義を表しているように汚れなき白いきれいなボディで美しい。
 「ガブリエル…まさしく美しき無垢なる鋼の大天使。本当に私は素晴らしきライバルに恵まれている」
 「後光の聖輪ッ! リープスラッシャーッ!!」
 バシュッ!!
 「何だ、あの攻撃はッ!?」
 「おおッ…! まさに天使の武器として相応しいッ!!」
 パットはブンドルのフラッシャービームを避けて、ガブリエルで最もパワーのある一撃を命中させた。天使の頭上にあるような、輝く輪はブンドル艦に飛んで標的を切り裂く。
 「あれが…オーンブルが守り抜いてきた、ビアンさんの遺産の一つなのかッ!?」
 パットの愛機は地球人でなくても解明が困難な技術を用いられていると聞かされ、おれはかつてのライバルがもたらしたものだと改めて確信した。
 「オレたちも忘れちゃ困るぜッ! ゴーフラッシャーッ!!」
 「むむむッ! 相変わらずやるなッ…!」
 さらにゴーショーグンチームも、追い打ちをかけてくれる。
 「アカシックバスタァァァァッ!!」
 「さすが私が見込んだ機体だッ!」
 そしてマサキ君も攻撃に参加した。
 
 「もらったッ!!」
 「聖剣よ輝けッ! セイントノヴァァァァッ!!」
 ズガガガガガァァァーーーンッッ!!!
 「な、なんと美しい技なんだッ!!」
 おれとショウ君の必殺剣は、刃で斬りつけただけでなく白く無数の爆光で、巨大な白い戦艦をズタズタにしていく。
 そういえばラ・ギアスでおれはアムロさんたちと出会う前みたいに邪悪をがむしゃらに憎んでいたときがあり、力を失いかけたときがあった。だが、マサキ君やショウ君たち仲間の呼びかけでおれは慈悲の心と聖剣技を取り戻すことに成功させた。ブンドルたちにはパラディン最強の技を見せていなかった。
 「くっ、戦力を消耗しすぎたか…私とした事が戦力差を見誤るとは…これ以上の戦闘は無意味だ、撤退する」
 敵は少し残っていたが、もうおれたちに歯が立たないと悟り引き下がっていった。

 ネェル・アーガマ ブリーフィングルーム
 「はーい、おひさ☆」
 「また戻って来たぜ」
 「出戻りってワケね」
 「…キリー、その言い方はやめてちょうだい」
 おれたちロンド=ベルはゴーショーグンチームと再会して、お互いの無事を喜び合っている。
 「ドクーガの事はわかったのかね?」
 「ええ。ヤツラは完全にDCに食いこんでいます。それどころか、ティターンズとさえ、手を結んでいるようなんです」
 「何だってッ!?」
 DCと連邦軍であるティターンズは、不倶戴天な敵同士なはずだった。
 「しかし、今我々と行動をともにすると、連邦軍を敵にまわす事になるんだぞ。それでもかまわないのか?」
 ブライト艦長の言っているように、今のおれたちロンド=ベルは歪んでいる連邦軍と袂を分かち反逆者とみなされている。
 「オレ達は、権力とは無関係な存在なんでね。そういう事は、一切気にしない事にしてるんだ」
 「まあ」
 「へえ、いい事言うじゃないの。気に入ったよ」
 エスリナさんや万丈さんも、お上に関係なく彼らなりの信念で戦っているゴーショーグンチームに好感を持っている。
 「では、協力を頼む」
 「よろしくね☆」
 「「「「「は~~いッ!!」」」」」
 「まったく、鼻の下伸ばしちゃってッ!」
 甲児君や豹馬君とかが美人なレミーさんにデレデレして、さやかちゃんやちずるちゃんたち女子が不機嫌になりほおをふくらませている。
 格納庫
 「う~ん、このネモも、もうだいぶガタがきてるなあ」
 「旧式ですからね」
 かなり前からこの格納庫にあるMSネモは、寿命だとアストナージさんが教えてくれる。
 「廃棄処分するしかないか」
 「予備パーツとして生まれ変わってもらいましょう。MSだからいろんな機体に使えるのがいい所だからね」
 ということでアストナージさんたちはネモを解体。そしてアムロさんたちの機体のための部品と変えた。
 「あなたたちはガンダムの血となり肉となり…ゲフン、一部として生き続けるのよッ!」
 ニナさんがガンダムのために使うと喜び、供養の祈りを込めて解体する。

 To be continued!!

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